感想文
ゴッホの名を借りたSENSORY4™のプロモーション。なお、メインの演出もあまり私には刺さらず、昨年のゴッホ展のほうがよっぽど良い体験ができた。
何が刺さらなかったか、「五感で感じられる新感覚の没入型」と謳う割に、五感への刺激それぞれがどれも中途半端に思えた。
視覚
(おそらく)一番のメインである没入型なのに、天井には一切投影がなくむき出しの状態。余白は多く、プロジェクターで投影する形式ゆえにさして画質が良いわけでもない。ましてや絵画がGIF程度に動かれても、大して没入した気にはならない。
電飾を見るなら神戸ルミナリエ、鏡ならチームラボ、光の洪水ならPERIMETRONのライブ、それぞれに代替可能な上位互換のサービスが思いついてしまって何かしらの感動は得られなかった。
聴覚
音量が中途半端。クラシック(私には曲名を判別できるほどの知識がない)なため仕方のないことかもしれないが、五感を売りにしている割にはBGM以上の役割を果たしているようには思えなかった。
触覚
ひまわり畑と言うにはあまりに安っぽいレプリカ。写真映えに特化していて、ゴッホの部屋も質感に拘りを感じられなかった。
味覚
特になし。強いて言えばお土産のお菓子があげられるが買わなかったのでコメントできない。
嗅覚
花粉症、これに関しては私の非である。匂いを一切感じられなかった。無念。
以上、実物の絵画を鑑賞するほうがよっぽど感性が刺激されると思う。
まあ、こういう企画から芸術に興味を持つ人もいるかもしれないので、開催する意義はあるのかもしれない?