三日坊主が3日で治る本

箱田式 三日坊主が3日で治る本

箱田忠昭(2008)

こう書房

感想

うす~いエッセンシャル思考、うす~いWhiplash。

何より、著者の会社のSNSの更新が途絶えているのが表題倒れで面白い(Twitter2012年、FaceBook2018年最終更新)。

しかし、一つの知見を得られた。

キーワードのないビジネス書は頗る面白くないし、平坦な中身になる。

「エッセンシャル思考」「イシューからはじめよ」「ファクトフルネス」「○○力」「○○術」など、ビジネス書にはよくキーワードが登場する。身内ノリのようで、私はそれらの言葉があまり好きではなく、ビジネス書を遠ざける要因の一つだった。

ところが本書を読んで、それらのキーワードが書籍内でのガイド役となっていたことを思い知った。つまり、書籍を一貫する軸足が定まっているということである。逆に、キーワードがないからこそ、本書は軸がぶれていて散漫で薄い内容になっているのだと思う。

一つの提案として例えば、「禅で克服する3日坊主」というタイトルにして、禅を軸に据えていれば内容が引き締まり読み応えのあるものになったのではないかと思う。

本書から3日坊主の治し方は学べなかったが、ベストセラー書となるための諸要因の1つについては学ぶことができたように思う。