女子大生会計士の事件簿
山田真哉
英治出版
感想
さくっと読めて、会計についてしっかりと学べて楽しかった。ドラマは進研ゼミのようでしゃらくさいのだけれども、それ込みでふふっと笑える軽やかさがある。最近、頭をしっかりと回転させて読書することが多かったので、今回のように全身脱力して気楽に読める楽しさを存分に味わえたと思う。
それにしても、監査の仕事は私には絶対に務まらないと強く実感した。ミスやズレが許されない環境で細かい数字を追っていくような集中力は持ち合わせていないし、粉飾などがあった際の政治的立ち回りを考えることなど到底できない。監査という仕事の重要性を本書から十分感じられたからこそ、それを誠実に全うせんと努める人には頭が上がらない思いである。