文學界2024.1
生きとるわ/ 又吉直樹
読み終えてから、タイトルの「生きとるわ」って心の中で唱えるとすっと腑に落ちる感覚がある。
無害ないきもの/ 村田沙耶香
meat/freshをテーマにこれを書けるの面白すぎる。
余談:
これのことなんか?
ドイツ語検索できないからぜんっぜん出てこない。
空に突き刺さる屋根/ 大濱普美子
う~~ん、よくわからんかったなあ。
なろう系のやれやれ感が漂ってきたり漂ってこなかったりで微妙に鼻につく。
後述する「小説に生きる/赤松りかこ」にドハマりしたことと対になっている気がして、おそらく私は熱量があり、さらにそれを惜しげもなく発散している文章や作品に心を動かされるのだと思う。
正しさが移ろう時代を描く/ 金原ひとみ-渡辺ぺこ(対談)
後半にかけてかなり救われた気持ちになった。
小説に生きる/赤松りかこ
めっっっっっっっちゃ好き。
すっごい良い文章に出会えてしまった。
1行1行に今にも爆発せんとする熱が閉じ込められていて、一言一句読むのに心してかからないといけない、そういう文章。
今までこの方の名前を一切耳にしたことがなかったことを後悔するくらいには好き。
というか赤松りかこ(敬称略)という名前を全く聞いたことがない。書店でみかけたこともない。インターネットでも見かけたこともない。
それもそのはず、(おそらく)彼女は最近文壇に上がった方らしい。
これは追わねばならない。グレゴリー・ケズナジャット氏の時積読してかなり後悔してしまったが、同じ轍は踏まないように。
気持ち悪いかもしれないが、(おそらく)彼女の紡ぐ言葉に肉薄したい。自分の骨身に感じられるくらい読み込みたい。そのくらい私にとって魅力ある文章だった。
(具体的にどこがどうだったのかをもっと書く)
こういう出会いは文芸雑誌ならではなのかもしれない。
とりあえず1年は読み続けたいな。