生きる

生きる

谷川俊太郎, 岡本よしろう

福音館書店

感想

 蝉の死骸にたかる蟻の絵から始まるの、パンチが効いていて好き。生死の無常を最初に示した上で「生きる」ことの詳細に迫っていくのはある意味でビジネス書的かつアメリカンな構成なのかもしれない。

 それから、「ふとあるメロディを思い出す」って良いよねと。しかも、ふと思い出した割には、するする口から歌詞とともに流れ出てきたりなんかして、驚きとともにうきうきになれたりする。私の記憶に存在していない私が歌い出すあの感じ、良いよね……(語彙0)