完本 茶話 上

完本 茶話 上

薄田泣菫[著]

谷沢永一, 浦西和彦[編]

冨山房百科文庫

感想

 第一次世界大戦下の空気感を直に感じられつつも、コラムとして面白という、一粒で二度美味しい作品。全部読んだわけではないものの、数編読むだけで泣菫の筆遣いの妙やユーモアとペーソスがわかる。「茶を飲みながら喋る気楽な世間話」という意味の表題も良い。

 また、調べてみるとどうやら泣菫が芥川に作品発表の場を与えたらしく、近代文学において結構重要なポジションを取っているとのこと。『「春秋」うちあけ話』にて初めて知ったのが悔しい。ともあれ、良い作家さんを知ることができて嬉しい限り。買っておいて、気が向いたときにぱらぱらめくりたいな~。